□ 八戸で母弟妹殺害、18歳長男認める1月11日8時2分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080111-00000084-san-soci
青森県八戸市で9日夜、アパート2階の一室から出火し、焼け跡から見つかった3遺体は、この部屋に住む女性(43)と中学3年の二男(15)、中学1年の長女(13)と判明した。首などに刃物で切られた傷があり、県警は殺人事件と断定。行方が分からなかった無職の長男(18)を10日午前6時ごろ、現場から約2キロ離れたJR八戸駅前で発見、サバイバルナイフ(刃渡り25センチ)を振り回すなどしたため、銃刀法違反の現行犯で逮捕した。
八戸署捜査本部の調べに、長男は「3人を自宅で殺害後、遺体を布団の上に川の字に並べた。なぜかはいいたくない」などと供述しているという。また、司法解剖の結果、3人の死因はいずれも首を切られたことによる失血死だったことが分かった。捜査本部は動機などを追及しているが、長男は落ち着いて取り調べに応じているという。
八戸駅前で10日早朝見つかった長男は、職務質問した警察官に「近づくな」などと大声で叫び、サバイバルナイフを振り回したため、署員が数人がかりで取り押さえた。当時計8本のナイフを持っていた。
関係者によると、長男は自宅に引きこもりがちで、日ごろから家族と折り合いが悪かったという。火災があったアパートは2階建てで、ほかの住民は火災に気づき、逃げ出し無事だった。
■小学校から不登校…二男「いつか殺される」
殺害を自供した無職の長男(18)は、小学生のころから家に引きこもるようになり、家族にナイフを突き付けるなどの奇行や暴力を振るっていた。殺害された二男(15)は友人たちに「いつか殺される」と話していた。
関係者によると、長男は小学校のころから不登校になっていた。家庭内でトラブルがあり、それが引き金になって「長男が精神的におかしくなった」と母親(43)が周囲に漏らしていた。
その奇行の対象は家族に向かい、二男は「小学校のころ、朝起きると兄が首にナイフを突き付けていた。いつか殺されるかも」と、友人の男子生徒(15)に漏らしていた。長男がナイフやエアガンを収集しているとも聞いたという。
「いつだったか、自宅に油をまいて火を付けようとしたらしい。お母さんとも、たまにけんかをしていたようだ」と二男の別の友人(14)は証言する。
殺された母親も近所の飲食店で「長男が暴れるから弟がかわいそう」「中学校には数回しか行かなかった」とこぼしていた。
しかし、まれに家庭の外に出たときの長男は人付き合いが苦手そうな様子だったものの「無口でおとなしく、こんな事件を起こしそうにない人」と同級生からみられていた。
昨年10月ごろ、長男と話したという近くの飲食店店長は「『今小説書いてるんだ。どうなるかわからないけど、将来、小説家になりたい。書いたら見せるから読んでくれる?』と初めて自分から話した。やっと自分から話せるようになってよかったと思っていたのに」と当時を振り返る。
またそのとき、自身の体調についても「今、精神科に通院して薬もらってる。だから今は落ち着いている。たまに耳がキーンとなったり頭痛が続いてたりしてたんだ」と明かしたという。
調べに対し、長男は9日深夜の出火後、アパートから寄り道せず発見されたJR八戸駅まで徒歩で向かったと供述。現金は所持していたが、着替えなどは持っていなかった。捜査本部は動機などを追及する。
◇
ジャーナリストの大谷昭宏さんの話「凶悪犯罪というより、異常犯罪だ。凶器を多数用意し、この凶器がだめなら次がある、といったサバイバルゲーム感覚の異常さを感じる。人格障害の可能性が高いのではないか。ただ、最も問題なのは、家庭内での子供の異常行動に関して、相談窓口がないことだ。現状では、家族が恐怖を抱いていても、事件が起きない限り手の打ちようがない。行政、学校、警察などが手を取り合って早急に窓口を作ることが必要だ」
福島章・上智大名誉教授(犯罪心理学)の話「家族に暴力をふるい、さらにナイフを集めていたということは、攻撃性をもてあましていたはずだ。殺害後に放火したのは、奈良の事件(平成18年6月、奈良県田原本町の高1男子による母親ら3人放火殺人)など、最近の少年による同様の事件を学習し、『家族を殺すにはこの手口』と決めていたと考えられる。放火で事件を大きくし、より鬱憤(うっぷん)を晴らそうとしたのだろう。精神発達の度合いを調べる必要がある」
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□ 高2少年が5人を次々切り付け2人けが…品川・戸越銀座 (2008年1月5日23時35分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080105it12.htm?from=navr
通行人が切りつけられ、騒然とする戸越銀座商店街
5日午後3時20分ごろ、東京都品川区平塚1の東急池上線戸越銀座駅前の「戸越銀座商店街」で、両手に包丁を持った若い男が通行人の男女5人を次々に切り付け、商店街の中を約300メートル走って逃げたところで警視庁荏原署員に殺人未遂の現行犯で逮捕された。5人のうち、42歳と30歳の女性会社員2人が背中や胸を切られて約10日のけがを負い、残る男女3人はコートなどを切り裂かれた。逮捕されたのは同区在住の私立高2年の少年(16)で、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述していることから、同署で動機をさらに追及している。
同署や目撃者によると、少年は同駅前の踏切付近で左右の手に包丁を1本ずつ持ち、同駅に向かって歩いて来る買い物客に襲いかかった。5人以外にも、切り付けられそうになった人が複数いたが、無事だった。 少年は商店街が途切れる中原街道の交差点付近で、ふらつきながら歩いていたところを、パトカーなどで駆けつけた同署員7~8人に取り押さえられた。少年は抵抗しなかったという。
少年は上下とも黒ずくめの服装で、両手の包丁のほかに、左足のズボンの内側に、3本目の包丁を隠し持っていた。同署が母親から事情を聞いたところ、少年は数年前から精神科に通院していたとみられ、確認を急いでいる。 戸越銀座商店街は、東西約1・6キロに300を超える店が軒を連ね、全国に先駆けて「銀座」の名前を冠したとして知られている。
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□大林容疑者 警察に命ごいしていた 大林容疑者は交渉役の捜査員に説得され、何度も投降する意思表示をしながらも時間を引き延ばした。このため県警側がやりとりを中断して電話に出ないようにしたところ、自ら110番して命ごいし投降したという。 投降するような言動を始めたのは、三智子さんの脱出以降。午後7時すぎに一度は自宅から出ることで同意したが、その後、同容疑者は「ちょっと待ってくれ」などと渋るようになった。このため、現場の県警担当者が交渉打ち切りの姿勢を示した。大林容疑者は捜査員の携帯電話にかけても誰も出なかったため、県警の突入を予測。110番して「突入しないでくれ。出て行く。撃たないで」と命ごいし、自宅から出てきた。
投降する際、所持していたペットボトルの透明な液体について「神の水だ」と説明。捜査員が「(ペットボトルを)下に置け」と説得すると「神の水だから下に置けない」と答えた。県警が液体の成分を調べている。精神安定剤を服用しており、精神状態が不安定だったとみられる。 また、司法解剖で、死亡した林警部(23)は、捜査車両の陰から出て前かがみの姿勢になった時に防弾チョッキのすき間を撃たれていたことも判明。押収した拳銃は回転式で黒茶色。一般的に警察官が持つ38口径のものより少し大型で、ソファの上で発見。拳銃に装てんされた実弾以外にも複数の実弾が室内にあり、使うたびに弾を込めていたとみられる。 [ 2007年05月20日付 紙面記事 ] スポーツニッポン
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前回の件もそうです。 福島県会津若松市で、高校3年生の男子生徒が母親を殺害し、切断した頭部を持って出頭するという不可解な事件が起きた。男子生徒は、先月20日に市内の精神科を受診し、抗不安剤などを処方されていたと報道されている。つまり、男子生徒は精神科で治療を受けた後に、猟奇的な犯行をしたということである。 男子生徒は、自らの問題を解決するために精神科にかかったのだろう。その時はまだ、何かを解決したいという希望があったのだろう。しかし、この結果はどういうことだろうか。断言できるのは、治療を受けた結果、彼の状態は受診前よりもはるかに悪化しているということである。母親も主治医のアドバイスに従っていたようだが、いったい主治医は男子生徒に何をしたのだろうか。 心の問題を解決するために、患者は金を支払って精神科にかかっている。当然、専門家を名乗り、代価を受け取っている以上、治療に携わる精神科医には責任が生じる。医療ミスはどの診療科にもつきものだが、精神科医による治療が少年の凶行に影響を与えていたとしたら、はたして医療ミスというレベルで済まされる問題であろうか。 最近、心の問題を抱えて精神科にかかる人が増えている。特に、日本で新しいタイプの抗うつ剤(SSRI)が認可された99年以降、精神科の早期受診を勧めるうつ病キャンペーンが大々的に宣伝されるようになり、抗うつ剤の市場は99年と比べて6,7倍に成長している。抗うつ剤を始めとした向精神薬の市場が異常に拡大する一方で、不可解な事件がなぜか国内で多発するようになっている。薬が広まって、人々の心に安定がもたらされたのではなく、むしろそのような薬を飲んだ人が事件を起こしている。
象徴的な事件は、1999年7月23日に起きた全日空ハイジャック事件である。ハイジャックの犯人の青年を治療していたのは、SSRIを魔法の薬であるかのように宣伝していたSSRI普及の第一人者の精神科医であった。当時日本では未承認であったSSRIを個人輸入して青年に処方した結果、青年は「悪魔的考え」に取り付かれるようになり、最終的に機長を殺害し、ジャンボ機を乗っ取るという凶行に至った。
2005年3月23日、殺人やハイジャック防止法違反などの罪に問われた青年に対する判決が東京地裁で言い渡された際、裁判官は「犯行当時に服用していた抗うつ剤は、攻撃性や興奮状態を出現させる副作用を伴う可能性があった」とし、抗うつ剤による治療の影響で「善悪の認識能力が減退していた」ことを指摘した。 SSRIが日本より10年以上前から出回っていた向米諸国では、服用後に衝動が抑えられなくなって自殺をしたり、不可解な凶悪事件を起こす事例の報告が相次ぎ、被害者が声を上げてきた結果、ようやく自殺行動などを引き起こす危険性について、SSRIに対する強い警告が発せられるようになっている。SSRIだけにとどまらず、その他の抗うつ剤、安定剤、抗精神病薬、中枢神経興奮剤に対しても、自殺行動や突然死、依存症、異常行動などについて強い警告が各国で出されるようになっている。 男子生徒に薬を処方した精神科医は、具体的にどの向精神薬を処方していたのだろうか。その薬に対して、国内外でどんな警告が発せられているのだろうか。また、その精神科医は、はたして男子生徒や母親に対し、処方した薬の危険性についてしっかりと説明したのであろうか。ハイジャック事件と同様、薬が少年の思考や行動に大きな影響を与えたのであろうか。事件関係者、報道関係者が、この真相を明らかにすることを切に願う。
<精神科の治療を受けた後に不可解な事件を起こした事例>
2007年5月15日、福島県会津若松市に住む男子高校生(17)が、母親を殺害し、切断した頭部を持って警察に出頭した。彼は、4月20日に市内の病院の精神科を受診し、抗不安剤などを処方されていた。
2006年10月6日、長野県御代田町の会社員宅で、会社員と会社員の妻の母親、高校3年生の長女の3人が、鉄製のくいが頭頂部や顔面に何箇所も刺さった状態で死んでいるのを佐久署員が発見した。事件後行方不明となり、後日遺体で発見された会社員の妻(45)による犯行だった。近所の評判では、妻はおとなしい感じの人だった。妻は精神科にかかっていたが、9月中旬には「体調が悪い。暑さ寒さが分からず、食べ物をのみ込んだのかどうかも分からない。何もできない。赤ちゃんみたいだ」と話していたという。自宅には複数の薬があり、錠剤を服用したあとの殻も見つかっていた。
2006年9月17日、吹田千里郵便局員(35)は、タクシーに乗った後に運転手をナイフで刺して殺害し、遺体をセメントで埋めた。平谷は郵便局内ではまじめで努力家という評判だったが、06年7月末からは精神疾患を理由に休職していた。犯行直前の9月14日には主治医に対し「人に危害を加えてしまうかもしれない」と不安を訴えていた。犯行後、「人を殺したい思いがあった」と供述した。
2006年8月24日、宮崎県延岡市で、男(20)が高校生5人組に刃物で襲い、16歳の高校生の男女2人が背中を刺され病院に運ばれた。男子生徒は出血多量で死亡。女子生徒も重傷を負った。男は中学生のときに不登校になり、それ以降ひきこもりがちだった。また、県内の病院の精神科に通院して精神安定剤を服用していた。
2006年5月31日、千葉県習志野市で、早朝に包丁を手にした息子(22)が、逃げる両親を追いかけて路上で馬乗りになり、二人を刺殺し、まもなく自分の胸を突いて自殺した。息子は千葉市内の大学に通っていたが休学し、精神科へ通院していた。 2006年5月17日、秋田県藤里町で、男児が近所の主婦に殺害された。主婦は以前に自分の娘も殺害していた。彼女は月に2回心療内科に通い、睡眠薬を頻繁に服用して朝起きられなかったり、処方された睡眠薬を大量摂取して病院に運ばれたこともあった。
2006年4月1日、川崎市内のマンション15階から9歳男児が投げ落とされた事件で、男(41)が逮捕された。男は、明るくまじめな父親として近所でも評判だったが、体調を崩すなどして、05年11月にうつ病で市内の病院に入院した。抗精神病薬を処方されるなどして治療を受け、06年3月に退院した直後には、強い殺人衝動を持つようになっていた。そして、常に人を殺したいと思うようになり、人を殺害する目的で度々マンションに侵入していた。
2006年2月27日、グループ登園の当番で園児を車に乗せて幼稚園に向かっていた主婦(34)が、車内で園児2人をメッタ刺しにして用水路に放り出して殺害した。主婦は1999年8月に日本にやってきて、ごく普通の、笑顔がきれいな人という評判だったが、2003年9月から精神科に通院するようになり、それ以降放火などの問題を起こすようになっていた。
2005年12月22日、8歳の長男と5歳の長女をダム貯水池投げ込んで水死させたとして、主婦(41)が逮捕された。主婦は同年夏に精神科へ入院していた。
2005年12月10日、京都府宇治市の学習塾内で、同志社大4年のアルバイト講師(23)が、小学6年生の生徒女児を包丁で刺殺した。講師は2003年10月から精神科を受診し、抗うつ剤デプロメールを処方されていたが、2005年に妄想や幻覚が現われるようになった。同抗うつ剤の医薬品添付文書には、そのような症状が出た場合には投与を中止するよう注意書きが記載されているが、同年12月1日、院長は薬を1日2回に増量した。翌日に講師は犯行を決意して凶器を購入し、その8日後に事件を起こした。
2005年8月21日、大阪府豊中市の路上で今年5月、中学生らがカマを持った自転車の男に相次いで襲われた通り魔事件で、同市内に住むコンピューター専門学校生の少年(18)が逮捕された。少年は、中学生のころから精神科に通院していた。少年は、「高校生のころ、同級生らにからかわれたのを思い出していらいらし、誰でもいいから襲いたくなった。死んでもいいと思った。」と供述した。
2005年2月14日、大阪府の寝屋川市の小学校へ、卒業生の少年(17)が刃物を持って侵入し、教職員らに襲い掛かり男性教員が死亡、女性職員が怪我をした。少年は、中学で不登校になったが、15歳で大検に合格するなど将来を期待されていた。翌年の2004年に府内の病院の思春期外来にかかり、カウンセリングや抗うつ剤などの投薬治療を受けていた。
2005年1月11日、男(56)から「家族三人を殺した」と110番通報があった。この男性は、自分の妻と長男、長女を、鉄アレイで頭などを多数回殴打し、三人を殺害した。男は、不眠症の治療のため、2004年9月から12月まで計八回、精神科に通院し、治療を受けていた。
2001年6月8日、精神科に通院していた男(37)が、大阪教育大付属池田小学校に刃物を持って乱入し、児童等を次々と刺し、児童8人が死亡し、教諭を含む21人が重軽傷を負った。男は、以前に精神科病院に入院した際、飲まされた向精神薬の副作用で突発的に病院の屋上から飛び降りて大怪我をしたとして、病院などに恨みを抱くようになっていた。事件時は抗うつ剤パキシルなどを処方されていた。
2000年12月16日、東京の渋谷駅前で、少年(17)が金属バットで無差別に通行人に殴り掛かり、8人に重軽傷を負わせた。少年は、小学4年の頃から精神科にかかり、事件当時も通院を続け、薬の服用を続けていた。少年は、中学時代に精神科の病院に入れられたことで父親に恨みを抱き続けていた。事件直前には父親に殴られた上、騒ぎにかけつけた警官に対して、少年を病院につれて行ってほしいと父親が話したことに腹が立ち、父に恥をかかせるために犯行にいたったと少年は供述していた。
2000年5月3日、精神科病院に入院していた佐賀市の少年(17)が高速バスを乗っ取り、刃物で女性3人を刺し、1人が死亡、2人が重傷を負った。少年は、親の関心を引こうと刃物を集めていたが、有無を言わせず強制入院させられたことから、親や社会に恨みを抱くようになった。親は、少年に会ったこともない精神科医に精神分裂病と断定され、そのアドバイスに従って強制入院をさせていた。
1999年9月29日、抗不安薬のソラナックス、レキソタンなど5種類の薬を服用していた男(35)が、JR下関駅の階段やホームにいた乗客ら8人に包丁で切り付け、5人を殺害し、10人に重軽傷を負わせた。男は、98年3月から下関市内の病院の精神科に通院し、99年春頃から家で暴力を振るい出した。事件前日も病院に行っていた。事件直前に120錠の睡眠薬を飲んでいた。 1999年7月23日、男(28)が、乗っていた全日空機の操縦室へ押し入り、機長を刺殺した。西沢は98年9月から99年6月にかけて、プロザックやパキシル、ルボックスなど、当時日本で未承認であった抗うつ剤を、個人輸入した精神科医から処方されていた。これらの自殺願望や暴力衝動を誘発する危険性が指摘されている抗うつ剤の処方を受けてから、男は悪魔的考えにとりつかれるようになり、犯行に至った。
□銃乱射で客ら8人死亡 米中西部の商業モール
2007年12月6日 13時09分 中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007120601000191.html
5日、米ネブラスカ州オマハで、銃乱射が起きたショッピングモールから脱出した女性ら(AP=共同) 【ロサンゼルス5日共同】米中西部ネブラスカ州オマハのショッピングモールで5日午後2時(日本時間6日午前5時)ごろ、若い男がライフル銃を乱射した。地元警察当局によると、クリスマスの買い物などに来ていた客ら8人が死亡、重体2人を含む計5人が負傷した。犯人の男は自殺した。
米国では4月のバージニア工科大事件をはじめ銃乱射事件が続発、一般市民が犠牲になる惨事が繰り返されている。 地元テレビによると、犯人は近くに住む20歳で、自宅に今回の犯行をほのめかすメモが残っていた。11月にアルコール所持容疑などで逮捕され、今月19日に裁判所に出廷する予定だったという。 知人とみられる地元女性は地元テレビに、男が最近職場を解雇され、銃を持っているのも見たと語った。別の友人男性は男が抗うつ剤を服用していたと話した。警察当局は詳しい動機を調べている。
□佐世保乱射事件、奇行が目立った馬込容疑者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071215-00000916-san-soci
12月15日12時25分配信 産経新聞
「銃を持って近所を歩いていて怖かった」-。自殺した馬込政義容疑者(37)は、日ごろから近所で「奇行が目立つ人物」とみられていた。迷彩服を着て銃を持ち歩き、深夜に他人の家の呼び鈴を押すことも。一方で、クレー射撃の団体に所属し水泳にも熱心で、いずれも大会で入賞した経験があるという。また、自殺したカトリック教会に通う信者でもあった。
馬込容疑者は、自殺した教会で生後間もなく洗礼を受けた。母親が熱心な信者で15日朝、神父に「教会や皆さんにご迷惑をかけ、申し訳ありません」と、ほとんど聞き取れない涙声で電話をかけてきたという。 馬込容疑者は両親と妹、弟の5人家族。地元の中学を卒業後、佐世保工業高校、県外の大学に進学したが中退し、電気会社に就職したがまもなく退社、地元の病院で看護師見習いをしていたという。 しかし、6~7年前に病院を辞めてからは無職になり、知人は「このころから少しおかしくなったように思う」。自宅の離れにこもりがちになるなど、人を寄せ付けない雰囲気になり、教会にも年に数えるほどしか姿を見せなくなった。
大音量で音楽をかけたり、銃を手に漫然と出歩いたり、迷彩服を着て釣りに出かけるなど、奇行のような行動が目撃されるようになったという。 市役所に勤めていた父親の退職金で乗用車を買い、夕方になると外出。近所の人は「4、5年前、深夜2時ごろに馬込容疑者に自宅の呼び鈴を鳴らされた。玄関に出ると『トイレを貸してほしい』と言われた。同じことが2度ほど続いた」。このころ、馬込容疑者は「近所の人があちこちで悪口を言うから就職できない」と周囲に漏らしていたという。 馬込容疑者の母親と親交があったという女性は「精神的に不安定で通院していると聞いた。最近顔を合わせたときは目がつり上がっていて恐ろしかった」と話していた。
平成14年に散弾銃の所持許可を取り銃を購入。地元の射撃団体に入り、クレー射撃などにのめり込むようになった。近くの主婦(43)は「散弾銃を持ち歩いていて怖かった」と話し、近所の住民が警察に相談することもあったという。 佐世保市内に事務局を置く「佐世保クラブ」という射撃団体に一時所属し、15年9月には、同市内であったクレー射撃大会のスキート部門で4位になっている。
今年9月、同県伊万里市の銃砲店で3本目の散弾銃を購入。「NewSKB」という上下2連銃で、約20万円。主に競技用や狩猟で使用されているという。この店の関係者は「背が高い好青年で、愛想がいい印象だったが、あの銃が事件で使用されたのかと思うと‥」と、動揺を隠せない様子だった。
一方、2年前には水泳の長崎県マスターズ大会で年齢別の25メートル自由形競技で優勝。事件のあったスポーツクラブにも今年6月から熱心に通っており、親しくしていた男性は「ジャグジーで体をほぐすときなど親しく話しかけてきた。付き合いやすくいい人で、ほかの会員とも楽しそうに話していたのに…」。亡くなった倉本舞衣さん(26)との関係をめぐっては「特に好意をもっていたとは考えられない」と話していた。
□容疑者とは親友だったのに…被害男性の弟 12/15 15:31更新 産経ニュース http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/109941
長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で死亡した藤本勇司さん(36)の弟重利さん(34)は15日、同市の自宅前で取材に応じ「馬込政義容疑者と兄は親友の仲だった。どうしてこんな事件になったのか、全く思い当たるふしがない」と首をひねった。 週1回は藤本さん宅に馬込容疑者が遊びに訪れたり、一緒に釣りに出かけたりしていた。事件前日の13日、2人は昼食をともにしたという。
重利さんは「学生時代よりは、社会人になってから親しさが増したようだ。兄は馬込容疑者のことを『いいやつだ』と言っていた。その相手に、こんなひどい殺され方をするとは…」と話した。
□ 高2少年が5人を次々切り付け2人けが…品川・戸越銀座 (2008年1月5日23時35分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080105it12.htm?from=navr
通行人が切りつけられ、騒然とする戸越銀座商店街
5日午後3時20分ごろ、東京都品川区平塚1の東急池上線戸越銀座駅前の「戸越銀座商店街」で、両手に包丁を持った若い男が通行人の男女5人を次々に切り付け、商店街の中を約300メートル走って逃げたところで警視庁荏原署員に殺人未遂の現行犯で逮捕された。5人のうち、42歳と30歳の女性会社員2人が背中や胸を切られて約10日のけがを負い、残る男女3人はコートなどを切り裂かれた。逮捕されたのは同区在住の私立高2年の少年(16)で、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述していることから、同署で動機をさらに追及している。
同署や目撃者によると、少年は同駅前の踏切付近で左右の手に包丁を1本ずつ持ち、同駅に向かって歩いて来る買い物客に襲いかかった。5人以外にも、切り付けられそうになった人が複数いたが、無事だった。 少年は商店街が途切れる中原街道の交差点付近で、ふらつきながら歩いていたところを、パトカーなどで駆けつけた同署員7~8人に取り押さえられた。少年は抵抗しなかったという。 少年は上下とも黒ずくめの服装で、両手の包丁のほかに、左足のズボンの内側に、3本目の包丁を隠し持っていた。同署が母親から事情を聞いたところ、少年は数年前から精神科に通院していたとみられ、確認を急いでいる。 戸越銀座商店街は、東西約1・6キロに300を超える店が軒を連ね、全国に先駆けて「銀座」の名前を冠したとして知られている。